厚生労働省は11日、「医道審議会医師分科会医師専門研修部会」(座長=遠藤久夫・国立社会保障・人口問題研究所所長)に対し、2020年度専門研修プログラムに対する厚労相からの意見・要請案などを示した。地域枠や自治医科大の出身者もシーリングの対象としている現行の日本専門医機構の案について、特定の都道府県での勤務が義務付けられている専攻医や、地域枠の医師による医師少数区域への対策に配慮する必要があることを挙げ、これらの医師をシーリングの別枠とするよう求めている。【新井哉】
この意見・要請案に関しては、必要な医師数に基づいて専門医の養成数を決定するシーリングの原則を考慮し、地域枠の医師らもシーリングの対象に含めた現行の機構案を支持する意見もあり、部会として意見がまとまらず、座長預かりとなった。今後、委員らの意見を踏まえ、案を修正した上で、機構に要請する見通し。
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