「不調を感じる患者が、気が付いたら小倉記念病院の受付に来ていた」などということはあり得ない。病院の受付に来るまでには、当院の「市民公開講座に来た」「広告を見た」など、複数のタッチポイントに触れていて、受診したい時に当院を選択して来ている―。小倉記念病院(北九州市小倉北区)の企画広報課・松本卓氏は、この見込み顧客を「パンパンに膨らませておくこと」が病院広報の仕事だと話す。【齋藤栄子】
松本氏はこのほど、CBnewsセミナー「SNSで病院広報をバズらせろ! 集患のためのデジタルコミュニケーション戦略」講演を東京都内で行った。自院のウェブサイトやLINEなどのSNS(Social Networking Service)ツールを広報活動で運用しているが、「100点のツールはない。それぞれ20-30点のツールで、積み重ねていくことでさまざまなタッチポイントをつくることが肝心」だと話した。
同院が企画広報課を設置して、マーケティングの強化を始めてから5年が経ち、全ての広報リーチ数は2018年度で約1585万件を達成した=資料1=。
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