2024年度から適用される勤務医の時間外労働(残業)の上限について、「年1900―2000時間」まで認める特例案を厚生労働省が示したことに伴い、「医師の働き方改革に関する検討会」で、当直がない日は、通常の日勤(9時間程度の連続勤務)の後の次の勤務までに「一定のインターバル(休息)」を確保し、睡眠時間を確保できる労働環境・条件を整備したり、産業医を活用したりする方向で議論が進んでいる。こうした対策で、果たして医師の健康が確保できるのか―。【新井哉】
■疲労やメンタルヘルスに関する課題も
長時間の連続勤務にならざるを得ないケースについて、検討会は、勤務間インターバルを確保するなどして「まとまった休息時間を取らせ、疲労を回復できるようにすることも有効」との考え方を前提に議論をしている。
ただし、一般の労働者の上限を超え、医師に特別な残業時間を設けることになるため、勤務間インターバルを導入したとしても、疲労やメンタルヘルスなどの健康面の問題をどのようにチェックしていくかといった課題がある。
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