非常勤の医師の確保も難しい医療機関を支援しようと、長野県は、中小病院や診療所に医師を派遣する「地域医療人材拠点病院」を指定した。県は医師派遣(補助金)の関連事業費として4848万円を2018年度予算に計上済み。拠点病院への「インセンティブ」については、派遣に伴う収入減を補填できることや急性期後の転院先を確保できることが挙げられる。中小病院・診療所も診療科を維持でき、複数の疾患を抱える高齢者への対応が可能となる。【新井哉】
■医師不足が深刻な病院を重点的に支援
今後の高齢化社会に対応するため、一般内科や外科などの医師のさらなる確保を進める―。8月31日に開かれた厚生労働省の都道府県医療政策研修会で、長野県健康福祉部医療推進課の担当者は、将来の医療提供体制の構築に向け、県が財政支援を行い、積極的に医師確保に取り組む姿勢を強調した。
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