【ファルメディコ株式会社 代表取締役 狭間研至】
前回は、思温病院が目標として掲げている以下の「3つの機能」について述べました。
これらの目標を果たすために、院内の体制や診療の仕組みも次のステップで整えていきました。
■診療の第一線へ、自ら出向く
(1)病棟の再編
私が院長に就任した当時の千本病院(2016年思温病院に名称変更)は、一般病棟と療養型合わせて196床の病院でした。いったん、180床にスケールダウンした後、一般病棟(13対1入院基本料)、医療療養型病棟、地域包括ケア病棟、各60床の3病棟構成としました。
上記の3つの機能を果たすため、当院での急性期治療や手術が必要な方は一般病棟で、在宅患者さんの肺炎や他の基幹病院からの転院は地域包括ケア病棟でそれぞれ退院を目指して治療を行い、入院が中長期にわたりそうな方は療養型病棟に移動していただくという仕組みにしました。
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