東京都病院経営本部は22日、2017年度の都立病院の会計決算(速報値)の概要を都立病院経営委員会(委員長=大道久・日大名誉教授)に報告した。病床利用率は79.3%で前年度よりも1.5ポイント減少。一般会計繰入金も約6億円減ったため、全体の収支では約25億円の純損失となる。委員からは「ダウンサイジング」(病床の削減)や時系列での経営分析を求める意見が出た。18年度は病院ごとに経営改善の取り組みを進め、収益力の向上につなげる方針だ。【新井哉】
■「厳しい状況を脱していかなければならない」
「この厳しい状況を何としてでも脱していかなければならない」。22日に開かれた会合で、病院経営本部の堤雅史本部長は、都立病院の17年度の全体の収支が16年度に続き純損失になることに触れ、危機感をあらわにした。
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