先進医療会議は5日、保険適用外の医薬品や医療機器を使う「先進医療B」として「病気腎移植術」を条件付きで承認した。この技術は、小さながんなどで摘出された腎臓を修復してから末期の腎不全の患者に移植するもので、東京西徳洲会病院(東京都昭島市)が申請していた。【兼松昭夫】
先進医療は、医療保険が適用されていない新たな医療技術について、保険診療と併用する「混合診療」を例外で認める仕組みで、将来の保険適用を目指す。有効性・安全性を確保するため、医療技術ごとに一定の施設基準を設定し、それをクリアした医療機関が届け出て行う。
今回承認されたのは、親族以外から摘出された病気腎の修復腎移植術。東京西徳洲会病院では、5年の観察期間を含む計9年間で42例の「病気腎移植」を行う計画を描いている。病気腎を提供するドナーと、移植を受けるレシピエントの生存率や腎臓の生着率などを検証する。同病院の小川由英・腎臓病総合医療センター長は会議終了後、「徳洲会グループ以外の施設にも参加していただきたい」などと記者団に述べた。
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