中央社会保険医療協議会(中医協)は25日の総会で、2018年度診療報酬改定案の附帯意見に盛り込まれた20項目について、20年度の診療報酬改定をにらんで調査・検証を行うという厚生労働省案を了承した。今回の診療報酬改定では、入院医療への評価の仕組みが大幅に変更されたため、調査や検証の結果を中医協総会へ随時、報告するよう求める声があった。【齋藤栄子】
18年度改定による影響は、中医協が2月にまとめた附帯意見を踏まえ、調査・検証を進めることになる。厚労省案によると、20項目のうち入院医療に関連するものは、中医協の入院医療等の調査・評価分科会やDPC評価分科会で調査・検証を行う。一方、地域包括診療料の見直しやオンライン診療料の新設に伴う影響は、中医協の診療報酬改定結果検証部会で把握する。
このほか、診療報酬明細書(レセプト)の様式の見直しは、診療報酬関連のデータの有効活用につなげるための対応を、20年度改定をにらんで中医協総会で検討する。ニコチン依存症管理料の適切な評価や、精神科入院患者の地域移行の推進策も中医協総会を中心に話し合う。
(残り271字 / 全738字)
この記事は有料会員限定です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
【関連記事】