【株式会社CBアドバイザリー・代表取締役 大西望】
「調剤業界の見通しは暗い」「今から開業したい人なんているの?」
主に調剤薬局の開業を希望する薬剤師向けに事業承継を支援している中で、薬局の経営者からこんなコメントを聞くことが、ここ1年ほどで増えたように感じています。
2018年度の調剤報酬改定による薬局への影響は、大手のチェーン薬局を除けば当初予想していたほど大きくはなかったと思います。しかし調剤報酬を削減する流れは、16年度改定からはっきり続いています。医療費削減・効率化の流れの中で今後も厳しい見直しが続き、国が整備を進める地域包括ケアシステムの中で薬局に求められる機能・役割が高度化していくことを踏まえると、薬局の経営者たちがそのように感じるのも無理はないでしょう。
ただ、私はそういったコメントに違和感を覚えています。
(残り1804字 / 全2167字)
この記事は有料会員限定です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
【関連記事】