中央社会保険医療協議会が1日に開いた総会では、厚生労働省が、「生活習慣病管理料」の算定医療機関が作成する「療養計画書」を2018年度の診療報酬改定で見直すことを提案した。医療機関から患者への働き掛けを強めるため、これまでの血糖値(HbA1c)に加え、血圧の検査値の改善度合いを示す目標値や、特定健診の受診勧奨の記載を新たに求めるなどの内容だ。これらへの反対意見は出なかった。【兼松昭夫】
1日の会合で厚労省は、「糖尿病透析予防指導管理料」の「腎不全期患者指導加算」の対象患者を拡大することも提案したが、有効性を示すデータを1病院の患者247人分しか出せなかった。このため診療側の松本純一委員(日本医師会常任理事)は、「根拠として弱い」と述べ、引き続き経過を見守ることを提案した。ただ、厚労省では、18年度の改定に向けて引き続き検討することにしている。
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