【特定医療法人谷田会 谷田病院 経営マネジメント職 竹森健太、事務部長 藤井将志】
■1年間で19人のスタッフが職場を去った
当院では、採用して3カ月も経たずに辞めていく出入りの激しい部署がありました。それは、看護部でも介護部でもなく栄養科です。約1年間に19人のスタッフが職場を去りました。家庭の事情や熊本地震の被害が原因で退職された方もいますが、いずれにせよ19人も退職すれば、リクルーティング担当者にとって、かなりのストレッサーになっていたのは言うまでもありません。
栄養科のような専門性の高い部署では採用後、即戦力となる人はごくまれです。ましてや熊本市内から車で40分ほどの小さな田舎にある99床の当院では、経験者のみに応募を認めるなど、採用条件を制限できない状況でした。このような外的環境もあって、栄養科は日々頭を抱えながら運営していましたが、とうとう藤井事務部長にコンサルティングの依頼が入り、代わりに竹森が介入することになりました。
※文中で谷田病院の栄養科の業務工程別評価シートをダウンロードできます。
■人が辞めない環境づくりが、最大のリクルーティング業務軽減策
栄養科への介入後、すぐにヒアリングを重ね、退職の要因を分析すると、課題が2点浮上しました。
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次回は10月19日5:00配信予定です
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