介護福祉士の資格取得を目指す人が急減している。実務経験がある人を主な対象としている国家試験では、今年度の受験申し込み者数が昨年度の半分以下に減少。また、介護福祉士を養成するための学校の定員も10年前に比べて4割程度まで減っている。国が介護人材の中核と位置付け、将来性もあるはずのこの資格に、なぜ人が集まらなくなったのか―。【ただ正芳】
これまで、介護福祉士になるには、
(1)厚生労働相の指定する養成施設を修了する
(2)介護実務経験が3年以上ある人が、介護福祉士国家試験に合格する
(3)高等学校または中等教育学校(それぞれ専攻科を含む)で、福祉に関する教科目を修めて卒業した後、介護福祉士国家試験に合格する
―などの方法があった。
このうち、(2)は今年度の試験から大きく変化した。人材の質向上などを目指し、3年の実務経験に加えて、原則450時間の実務者研修の受講が義務付けられたからだ。
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