6月25日に投開票の日本医師会(日医)の会長選は、前執行部で会長だった横倉義武氏が勝利し、常任理事だった石井正三氏は敗れた。石井氏はCBnewsの取材に応じ、首都直下型地震・南海トラフ地震や2020年の東京オリンピック・パラリンピックを乗り切るための医師の役割や国民皆保険制度などについて、思いを語った。【聞き手・君塚靖】
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石井氏は、会長選に立候補したことにはまったく後悔しておらず、再度、選挙に挑戦するかは白紙と話す。その一方で、選挙で公約に掲げた災害医療の充実については、首都直下型地震・南海トラフ地震などを乗り切るための情報発信に意欲を示した。国民皆保険については、来年4月に予定されていた消費増税が延期されたことにより、財源面でより厳しい状況が来ると予想し、「国民皆保険を維持するのは当然だが、創設時から大きく変わった社会構造に対応してしっかりした新たな形に見直す必要がある」と力を込めた。
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