研修を修了した看護師は、あらかじめ作成された手順書に従えば、医師がそばにいなくても特定行為の実施が認められる。この研修を受講する看護師について、国は「おおむね3-5年の実務経験」を想定しているが、例えば、特定行為を行う上で重要な臨床推論に関しては、共通科目(計315時間)の1科目として学ぶだけで、不足している感も否めない。
東京ベイ・浦安市川医療センターは2012年春からの3年間、特定行為のモデル事業を実施。事業の担い手となった看護師は、東京医療保健大の大学院や東北文化学園大の大学院で2年間、医学教育を受けたが、同センターではさらに、医師の初期臨床研修制度と同レベルの厳しい研修を行った。
特定行為のモデル事業で見えてきたこと①-看護視点での医療的サポートが可能に
特定行為のモデル事業で見えてきたこと②-在宅の手順書、社会的背景の確認が重要
特定行為のモデル事業で見えてきたこと③-医師と看護師との調整でチーム医療が向上
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