有料老人ホームの運営などを手掛けるワタミは、2015年3月期の中間決算(4-9月)を発表した。介護事業の売上高は前年同期比0.7%増の177億6900万円、営業利益は28.7%減の15億5100万円となった。有料老人ホームの新規入居が想定を下回ったことなどが影響した。【ただ正芳】
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ワタミは今期、有料老人ホームを3施設、デイサービスを3か所開設した。しかし、医療機関からの入居者の紹介が伸び悩んだことなどにより、開設後10年以上を経過したホームなどの入居率が低迷。利益は前年同期を下回った。 ■入居金を必要としないホームなどを拡充へ ワタミでは、25か所ある「入居金を必要としないプランも用意した有料老人ホーム」を、今期中に55か所まで増やす方針。さらに、介護職員による喀痰吸引ができるホームや介護保険でのショートステイが可能なホームを増やし、既存のホームのリハビリテーションへの対応力を強化するなどの取り組みで、顧客獲得を進める方針だ。今年10月から来年3月までの有料老人ホームの開設は、南関東を中心に6施設を予定している。 ■宅食事業は減収・減益 高齢者向けの弁当宅配などの宅食事業は、売上高が前年同期比6.1%減の201億7500万円、営業利益が同42.3%減の10億1700万円だった。新規顧客の獲得が伸び悩んだことが影響した。
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