厚生労働省が介護実調結果の内容を示した今月15日の社会保障審議会介護給付費分科会の席上、委員からは、この調査の意義をただす声が続出した。中でも鈴木邦彦委員(日本医師会常任理事)は、「調査の数値が独り歩きしている。このデータが参考にすぎないのなら、その旨をはっきり言ってほしい」と激しく詰め寄った。 これに対し、厚労省老健局老人保健課の迫井正深課長は、調査結果は報酬改定の基礎資料であることと、その数値だけで報酬のすべてが決まるわけではないことを繰り返し説明。委員らに理解を求めた。 多くの委員が介護実調の意義をあらためてただした背景には、この結果を根拠に、財務省が大幅なマイナス改定を求めているという事情がある。
(残り2395文字/全2986文字)
(残り2454字 / 全2995字)
この記事は有料会員限定です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
【関連記事】