社会保障審議会福祉部会（部会長＝田中滋・慶大名誉教授）が27日、約7年ぶりに開かれた。この日の部会では、社会福祉法人制度の見直しと、介護を中心とした福祉人材確保をテーマに議論を進めることが合意された。このうち福祉人材確保については、同部会の下に「福祉人材確保専門委員会」を設置した上で、介護福祉士の資格取得方法などについて集中的に審議し、年内にも取りまとめを行う方針が固まった。【ただ正芳】

　部会では厚生労働省が、検討すべき事項案を提示。このうち、社会福祉法人制度の見直しに関する項目では、▽社会福祉法人制度の意義▽経営組織や業務運営、財務運営▽運営の透明性の確保▽法人の連携・協働など▽行政の関与▽他制度での社会福祉法人の位置付け―が示された。 　さらに厚労省は、「福祉人材確保専門委員会」を設置することも提案した。介護を中心とした人材の総合的な確保策の検討や、介護福祉士の資格取得方法などについて集中討議することを目的とした専門委員会で、今年10月には設置し、年内の取りまとめを目指す方針という。 　部会では、厚労省が示した事項案や「福祉人材確保専門委員会」の設置を了承した。また、部会長に田中名誉教授が就任することも決まった。

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