中央社会保険医療協議会(中医協)は27日に開いた総会で、大塚製薬の多剤耐性肺結核用薬デルティバ錠や、中外製薬のALK阻害剤アレセンサカプセルなど22成分33品目の薬価収載(9月2日付)を了承した。【佐藤貴彦】
このうち、結核菌特有のミコール酸の生合成を阻害するデルティバ錠は、多剤耐性結核に有効性が期待される数少ない薬剤であることなどから、営業利益率の加算は+40%が適用された。50mg1錠6125.00円で、通常、成人には1回100mgを1日2回、朝と夕に食後経口投与する。
デルティバ錠をめぐっては、同薬を用いた治療を公費負担の対象とする「結核医療の基準」の改正を、厚生労働省が急いでいる。改正は、来月上旬にも告示される予定。同薬の使用について、ほかの種類の抗結核薬3剤以上との併用を原則とすることなども、規定される見込みだ。
【訂正】
本文1パラ目と3パラ目、4パラ目の「ディルティバ錠」を、それぞれ「デルティバ錠」に訂正しました。
※次のページに22成分33品目の表があります。
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