患者らによる「ペイシェントハラスメント」(ペイハラ)への対応マニュアルを作成する医療機関が増えつつある中、新潟県病院局はペイハラの対策指針を初めて策定した。指針では、患者や家族からの迷惑行為から「病院職員を守る」という目的を明確にし、▽組織的に対応する▽毅然と対応する▽警察への相談・通報をためらわない-という3つの柱を対策の中に位置付けている。【渕本稔】
新潟県病院局の担当者によると、暴言やセクハラといったペイハラの事例が以前から報告されていたが、2023年度に患者が職員に物を投げつけるなど傷害事件になりかねない事例が起こり、目に余る医療現場の状況が問題になったという。
横行するペイハラから病院職員を守るため、同局は「ペイシェントハラスメント対策指針」をこのほど策定した。
同局の担当者は「ハラスメントによって身体的・精神的なダメージを受けても個人で抱え込んでしまっている状況が見受けられた」とし、
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