日本薬剤師会の「処方箋受取率」(推計値)によると、2023年度の医薬分業率は前年度から3.9ポイント上昇し、80.3%だった。全国ベースでの分業率は新型コロナウイルスの感染が拡大した21年度(75.3%)に初めて低下したが、その後は2年連続で上昇している。【兼松昭夫】
日薬によると、全国ベースでの分業率が8割を超えたのはこれが初めて。ただ、都道府県別では最高の秋田が92.4%だったのに対し、最低の福井では62.6%にとどまり、地域差がある。
医薬分業率は、医療機関で処方箋を受け取った入院外の患者のうち、院外の薬局で調剤を受けた人の割合。医師と薬剤師の「医薬分業」がどれだけ進んでいるかを示す指標とされ、全国ベースと都道府県ごとの推計値を日薬が毎年集計している。
23年度の速報値は29日にホームページに掲載した。それによると、
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