医療データベース事業「ミーカンパニー」(東京都港区)とのコラボレーション企画「『データは語る』CBnewsマネジメント×SCUELデータベース」。二次医療圏の人口1万人当たり病床数ランキングの最終回は、九州・沖縄ブロックの8県(福岡・佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島・沖縄)の二次医療圏をまとめた。【兼松昭夫】
■熊本の「芦北」は全国最多の356.7床
九州・沖縄ブロックにある63の二次医療圏ごとに人口1万人当たりの病床数を見ると、トップ3は、熊本南西部の「芦北」(水俣市・芦北町・津奈木町)が356.7床、鹿児島南西部の「南薩」(枕崎市・指宿市・南さつま市・南九州市)が313.8床、福岡南端の「有明」(大牟田市・柳川市・みやま市)が291.2床だった。
これに対し、下位3圏域は、沖縄の八重山地方にある「八重山」(石垣市・竹富町・与那国町)が92.2床、長崎の五島列島の「上五島」(小値賀町・新上五島町)が99.9床、沖縄本島中央部の「中部」(宜野湾市・沖縄市・うるま市・恩納村・宜野座村・金武町・読谷村・嘉手納町・北谷町・北中城村・中城村)が116.5床。
「芦北」の人口当たり病床数は全国の335圏域でも最多で、人口4万3,795人に対し、許可病床が1,562床ある。これに対し、離島で構成されている沖縄の「八重山」では、人口5万5,733人を514床でカバーしている。
熊本の「芦北」と沖縄の「八重山」の格差は3.9倍で、ブロック内の格差は関東の5.7倍に次いで大きい。
沖縄は、県内に5つある二次医療圏のうち3つがブロックの下位10に入った。人口1万人当たり病床数の県内最多は、ブロックで34番目の「北部」(名護市・国頭村・大宜味村・東村・今帰仁村・本部町・伊江村・伊平屋村・伊是名村)で189.1床だった。
データは、医療機関・薬局・介護事業所のデータベースを統合させたミーカンパニーの「SCUELデータベース」を活用し、CBニュース編集部がランキング形式にまとめた。
医療圏ごとの人口は2022年1月現在の住民基本台帳のデータ、病床数は全国の医療機関が地方厚生局に届け出た一般・療養・精神・感染症・結核ごとの許可病床の総数(22年10月現在)がベース。
※九州・沖縄ブロックの二次医療圏のランキング表は2ページ目以降に掲載しています。
※データに関する問い合わせはミーカンパニーまで。
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