人口に占める一般病床の数が全国で最も多い高知県で、新型コロナウイルスの感染が拡大した2020年以降、人口10万対1日平均在院患者数が減少したことが分かった。入院医療の市場縮小が進む可能性があり、病院の経営を安定させるため、適切な病床規模を見極める必要性を指摘する声が上がっている。【兼松昭夫】
厚生労働省が9月30日に発表した2021年の医療施設調査の概況によると、人口10万に占める都道府県別の一般病床数は、高知1118.7床、大分1,057.2床、北海道1,004.9床などの順だった。これに対し、最少は神奈川の510.8床で、全国平均は706.0床。高知と神奈川の格差は2.2倍だった。
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