エーザイは28日、米バイオジェンと共同開発中のアルツハイマー病に対する新規抗体薬候補のレカネマブが、早期アルツハイマー病を対象としたグローバル第III相臨床試験で、症状悪化抑制効果が投与6カ月後から現れ、18カ月後にプラセボに対して27%の悪化抑制を示したと発表した。記者会見した内藤晴夫CEOは、日米欧で2022年度中に申請し、23年中の承認を目指すとした。日本では、24年度当初からの発売が見込まれる。【ライター 設楽幸雄】
レカネマブは、抗アミロイドβ(Aβ)プロトフィブリル抗体。神経毒性を呈するとされるAβプロトフィブリルを除去することで、アルツハイマー病の進行を抑制することが期待されている。
脳内アミロイド病理が確認されたアルツハイマー病による軽度認知障害と軽度アルツハイマー病を合わせた早期アルツハイマー病患者1,795人を対象とした大規模なグローバル第III相臨床試験の結果、主要評価項目とした、認知症の幅広いステージの重症度を総合的に評価するCDR-SBの変化が、統計学的に高度な有意により達成された。
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