「かかりつけ医機能」の明確化を巡る政府内の議論は、「全世代型社会保障構築会議」と厚生労働省内の検討会が当面は年末に向けて並行して進める。効率的で質の高い医療提供体制を整備するため、財務省は、「かかりつけ医」以外を受診した外来患者に新たな定額負担を求める制度の検討をセットで求めている。【兼松昭夫】
患者のフリーアクセスを制限しかねない内容で、医療関係者からは、全世代型社会保障の構築を巡る議論で、この案が再び俎上に載ることを警戒する声が上がり始めている。
全世代型社会保障構築会議の議論は2021年11月9日に始まった。これまでに6回会合が開かれ、「かかりつけ医」や「かかりつけ医機能」に関する提案や意見は毎回上がっている。
22年3月29日に開かれた3回目の会合では、
(残り1092字 / 全1424字)
この記事は有料会員限定です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
【関連記事】