米国研究製薬工業協会(PhRMA)のデイビッド・リックス会長(イーライリリー・アンド・カンパニー会長兼CEO)は28日、オンライン記者会見し、「日本の政策立案者はイノベーションを優先させる政策に立ち戻るべき」とし、「イノベーションを正当に評価する予見性・透明性の高い薬価制度の確立」を訴えた。また、在日執行委員会のジェームス・フェリシアーノ委員長(アッヴィ社長)は、特許期間中新薬で、新薬創出等加算の対象に含まれないものがあることが課題だとした。【ライター 設楽幸雄】
リックス会長は、世界と日本のバイオ医薬品への投資の年次推移を比較。日本はイノベーションを推進する政策を実施した2010年から19年までは、年率3.4%で拡大し22%増加した。一方、世界では、年率2.4%と日本より低い伸び率で、16%の増加にとどまっていた。
しかし、その後、日本は、イノベーションを阻害する政策を実施したため、20年までに年率▲1.9%で縮小して▲1.9%となった。
一方、世界では、年率5.9%の拡大を見せ20年には33%増加した。
日本の最近の政策変更が、バイオ医薬品への投資にこれだけの悪影響を及ぼしたという指摘だ。
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