医師の働き方改革と医療は両立するのか-。日本医療経営学会学術集会・総会が13日、東京都内で開かれ、「生き残りに向けた大きなハードル『働き方改革』への対応」をテーマとした若手経営者シンポジウムで、こんな議論が交わされ、会場は盛り上がった。医師の時間外労働の上限が罰則付きで規制され始める2024年4月まで2年半を切る中、新たな医療とは何かを参加者は探った。【川畑悟史】
愛知県の医療法人医仁会 さくら総合病院 理事長・病院長の小林豊氏は、これまでの医療について、ボランティア精神とか、気合と根性で発達してきたと述べた。小林氏は1973年生まれ。医学部卒業後、「ストレートに外科に入局した時代で、1年目は月に10泊は大学病院に泊まっていたのは、当たり前。もちろんお金は出ない」と自身の経験を振り返った。「ボランティア精神とかハートとかパッションとスピリットとか、これがないとやっぱり医療は成り立たない。救急医療をやっていると、働き方改革は、どうにも相いれない」と本音を漏らした。
■モーレツな働き方は格好悪い
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