北野病院(大阪市北区、許可病床数685床)の総長・病院長を務める吉村長久氏と、井上貴裕氏(千葉大学医学部附属病院・副病院長、病院経営管理学研究センター長、ちば医経塾塾長)が、病院経営について対談した。目前のコロナ第5波と、2年後の医誠会病院の統合・移転に向けて、重大な経営判断の局面にあると吉村氏は話す。【編集、齋藤栄子】
対談は7月26日、オンラインで実施。(左)吉村長久氏、井上貴裕氏
井上(以下、敬称略):大阪市北区は今、注目のエリア。近隣病院との連携や役割分担は。
吉村:北野病院がある北区には病院が7つあり、年2回の北区病院連絡会を通じて、院長、副院長、事務部が集まり、約20年前からお互いの現状報告と課題の共有を図り、懇親を重ねてきた。いろんな歴史的経過で区内7院の関係が落ち着き、北区以外の病院とも連携ができている。いい意味で、競争して仲良くできている。
2023年秋に、医療法人医誠会の医誠会病院と城東中央病院が統合して、新病院として500メートルくらいの距離に移転してくることが、われわれの中で話題になっている。看護師やコメディカルで医誠会病院へ移る人もいるのではないかと危惧している。
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