社会保険診療報酬支払基金は8月31日、「審査の一般的な取り扱い(医科)」として新たに3事例を公表した。▽糖尿病に対するグリニド薬とスルホニル尿素系製剤(SU剤)の併用投与は認められない▽同一成分の持続性Ca拮抗薬の配合錠と単剤の併用は認められる▽膀胱洗浄時のアミカシンまたはゲンタマイシン注射液の使用は認められない-とした。【ライター 設楽幸雄】
グリニド薬とSU剤の併用については、スターシスやグルファストなどのグリニド薬の添付文書の「重要な基本的注意」に、「本剤は、速やかなインスリン分泌促進作用を有する。SU剤との相加・相乗の臨床効果及び安全性が確認されていないので、SU剤とは併用しないこと」とされていると指摘。
また、アマリールやグリミクロンなどのSU剤については、日本糖尿病学会の「糖尿病治療ガイド」で、「2種類以上のSU薬の併用や、速効型インスリン分泌促進薬との併用は、治療上意味がない」とされていることを挙げた。
これらを踏まえて、「糖尿病に対するグリニド薬とSU剤の併用投与は、原則認められない」とした。
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