後発医薬品の使用促進策は、これまで、薬局に対する後発医薬品調剤体制加算と、医療機関側への後発医薬品使用体制加算(入院初日)、院内調剤の外来後発医薬品使用体制加算、また、処方箋料に対する一般名処方加算が、それぞれに役割を果たしてきた。今後は、一般名処方加算への期待が高まっていきそうだ。厚生労働省は、21日の中央社会保険医療協議会・総会の資料で、一般名処方の約85%で後発品が調剤されていることを示した。【ライター 設楽幸雄】
処方箋料に対する一般名処方加算は、2020年度診療報酬改定で、全品目の場合の一般名処方加算1が7点、1品目以上の場合の一般名処方加算2が5点となり、1点ずつ引き上げられた。
厚労省は、20年6月審査分の一般名処方加算1・2の算定回数は大幅に減少したものの、処方箋料算定回数に対する一般名処方加算1・2の算定回数の割合は56.1%に増加し、増加傾向が続いていることを示した。
算定回数自体の大幅な減少は、コロナ禍による患者数減少によるもので、そうした状況の中でも、一般名処方加算1・2の算定割合は増加したことになる。
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