日本病院会は、サイバーセキュリティーへの対応の必要性を会員の病院に周知した。外部とのネットワーク接続システムについて、委託先の管理も含めて現状を再点検した上で、脆弱性に関する対策やウイルス対策ソフトの更新などを早期に行うことを推奨。各国で被害の件数や金額が増加傾向にあるコンピューターウイルス「ランサムウェア」への対応方法も明示している。【松村秀士】
日病によると、電子カルテを含む医療情報システムには、外部へのネットワーク接続をベースとするものが複数あり、その脆弱性を介して攻撃や被害を受ける可能性がある。
また、脆弱性を解決するためのセキュリティーパッチが発行されているにもかかわらず、それを適用せずに運用している医療機関が多いほか、外部の委託先から提供されるパソコン端末やサーバーなどはウイルス対策ソフトの定義ファイルの更新が進んでいないケースが少なくない。
■初動対応マニュアルの整備を
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