中小企業の従業員らが加入する全国健康保険協会(協会けんぽ)は2日、2020年度の決算が過去最大の6,183億円の黒字になるとの見込みを発表した。新型コロナウイルス感染症による加入者の受診控えなどで、支出が減ったことが主な要因。11年連続で黒字となる。【松村秀士】
この決算見込みは、協会の会計と国の特別会計の合算ベースで算出したもので、収入は前年度と比べ1,047億円(1.0%)減の10兆7,650億円となる。
その大半を占める保険料収入は9兆4,618億円で、1,321億円(1.4%)の減少となる。その要因は、保険料を負担する被保険者の数の伸びが急激に鈍化したことや、9月から賃金が前年同月よりもマイナスとなっていること、新型コロナ特例として一部の保険料の納付が猶予されていることなど。
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