政府は新たな骨太方針や規制改革実施計画、成長戦略に、医療分野の改革項目も多く盛り込んだ。オンライン診療・服薬指導の恒久化の枠組みや地域医療構想の実現に向けた取り組み、プログラム医療機器の審査の仕組みなどを明示している。それらの改革内容のポイントをまとめた。【松村秀士】
■オンライン初診は原則「かかりつけ医」が実施-骨太方針
18日に閣議決定された骨太方針2021には、全38ページにわたってさまざまな改革メニューが記載されている。社会保障改革では、病院の連携強化や機能強化・集約化の促進などを通じた病床機能の分化・連携などによって地域医療構想の実現を目指す。
また、「かかりつけ医」機能の強化や普及などによる医療機関の機能分化・連携の推進のほか、さらなる包括払いの検討も含めて診療報酬の在り方を見直す方針も掲げた。これらによって、質が高く効率的で持続可能な医療提供体制の整備につなげる。
オンライン診療の恒久化の枠組みとして、初診は「かかりつけ医」による実施を原則とする。ただ、患者の状態を事前に把握できれば、それ以外の医師によるオンライン初診を認める方向で具体案を練る。
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