健康保険組合連合会(健保連)は22日、健康保険組合の2021年度の経常収支差額が5,098億円のマイナスで、約8割の組合が赤字になるとの集計結果を明らかにした。経常収支が均衡するために必要な「実質保険料率」は、初めて10%を超える。同日に記者会見した佐野雅宏副会長は、このままでは解散を検討する健保組合が出てくる可能性があるとし、財政支援を国に求めた。【松村秀士】
健保連が公表した健康保険組合の21年度予算の早期集計結果によると、経常収入が8兆1,181億円(前年度比2.7%減)で、うち保険料収入は8兆60億円(同2.6%減)。一方、経常支出は8兆6,279億円(同0.6%増)で、うち保険給付費は4兆2,980億円(同1.5%減)などとなる。
収支差額は5,098億円のマイナスで、09年度の5,234億円の赤字に次ぐ過去2番目の低水準になる見通し。
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