福祉医療機構(WAM)がモニター病院を対象に3カ月ごとに実施している病院経営動向調査の9月調査の結果、一般病院(167施設)の経営状況を示すDIは、医業収益が△30、医業費用は28、医業利益は△51、医業収支は△46となった。依然として経営悪化の病院割合が多い状況だ。しかし、6月調査に比べると、医業収益と利益で改善した病院が大きく増え、赤字病院の割合も減少した。3カ月後にはさらに改善が進む見込みだ。【ライター 設楽幸雄】
DI(Diffusion Index)は、医業収益、医業費用、医業利益では、「増加、横ばい、減少」の3つの選択肢への回答割合(%)のうち、増加の回答割合から減少の割合を引いた数値で、医業収支は、「黒字、均衡、赤字」の選択肢のうち、黒字の回答割合から赤字の割合を引いた数値を示している。
9月調査の結果は、医業収益では減少した病院の割合が増加した病院の割合を30ポイント上回り、医業費用は増加した病院の割合が減少した病院の割合を28ポイント上回った。
その中で、医業利益は減少した病院の割合が増加した病院の割合を51ポイント上回り、医業収支は赤字病院の割合が黒字病院の割合を46ポイント上回った。
これらの数値自体は、病院経営が非常に厳しい状況であることを示している。
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