※この記事は5月中旬現在の情報を基にしています。
●株式会社メディヴァ取締役・小松大介さん
最優先は資金繰り
―医療機関の資金繰りが心配です。
全てではありませんが、ほとんどの医療機関が資金繰りの課題を抱えています。われわれへの相談もありますし、銀行に融資を相談するケースも多い。放置しておくと夏の賞与の支給前に資金が底を突いてしまうと思われるケースがかなりあります。
―医療機関はどう乗り切ればいいでしょうか。
何より資金繰りの課題をクリアしなくてはなりません。今は金融機関が素早く対応しているので、つなぎ資金の融資を銀行に要請したり信用保証協会の「セーフティーネット保証」を活用したりする方法があります。福祉医療機構では、融資限度額を引き上げたり、長期運転資金を無担保・無利子で融資したりしています。ただ、融資を受けるということは新たに借金を抱えることです。本当に返済できるのか、悩ましい側面もあります。
―医師会や病院団体が医療機関への援助を国に要請しています。
感染症指定医療機関や大学病院、救急医療の中核病院などが運営を続けるための手当てが必要なのは間違いありませんし、国もそう考えているようです。しかし、市中病院や開業医まで支援する体力が国にあるのかは疑問です。
工事の延期に注意
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