福祉医療機構が3月に実施した病院経営動向調査の結果、病院の3月時点の経営状況はやや悪化して医業収支黒字の病院割合が減少し、黒字回答病院の割合と赤字回答病院の割合の差によるDI(Diffusion Index)は8となった。新型コロナウイルス感染症発覚前の2019年12月時点の予想の範囲内だった。しかし、先行きの予想は、医業収益が大幅に減少、一方で費用は増加し、赤字を見込む病院が大幅に増えている。【ライター 設楽幸雄】
福祉医療機構は、直近の病院経営の状況を把握するため、毎年、3月、6月、9月、12月に医業収支などについて、その時点の状態を調査している。
収支に関しては、医業収益、医業費用、医業利益について、増加、横ばい、減少の3項目、医業収支は黒字、ほぼ収支均衡、赤字の3項目から、それぞれに回答を求める。
その回答から、増加あるいは黒字とした病院の割合(%)から、減少あるいは赤字とした病院の割合(%)を差し引きした数値を、DIとして公表する。
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