独立行政法人福祉医療機構(WAM)は、2020年3月の「社会福祉法人経営動向調査」の結果をまとめた。社会福祉法人の「業況」(個々の法人の景気状況)は、判断指数(DI)※が、前回調査の19年12月のプラス2から4ポイント低下して、マイナスに転じた。「サービス活動収益」は、前回調査では5ポイント上昇したが、今回は2ポイント低下してマイナス11に、「サービス活動増減差額」も9ポイント低下してマイナス22となった。【齋藤栄子】
福祉医療機構は年4回、特養を運営する社会福祉法人の登録モニターに対し、業況や従業員確保などについて定期的に調査している。3月時点では、465法人から有効回答を得た。
法人の業況のDIは、19年12月調査では9月調査と同水準のプラス2を維持したが、今回の3月調査ではマイナス2だった。サービス活動収益は12月調査で前回比5ポイント上昇、サービス活動増減差額も、同4ポイント上昇だったが、いずれも今回は低下した。
※DIは景気変動などを判断するための指標。各項目の第1選択肢の回答数割合から第3選択肢の回答数割合を差し引いて算出。例えば、業況が良いという回答数の割合から、悪いという回答数の割合を差し引いて計算する。
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