経済・財政一体改革推進委員会は23日、経済財政諮問会議による骨太方針2020の取りまとめに向け、有識者から社会保障分野に関するヒアリングを行った。印南一路委員(慶大教授)は、対面診療の必要性が低いなど一部の患者に対し、期間限定で現行よりも規制を緩めたオンライン診療を試行的に実施できるようにすることなどを提案した。【松村秀士】
印南委員が提言したのは、▽オンライン診療など▽医療保険の給付範囲の見直し▽地域医療構想▽後発医薬品のさらなる使用促進策-に関すること。
このうち、オンライン診療などについて、印南委員は、受診の必要性や適切な受診先が分からないために軽症患者が、平日・夜間を問わず救急医療機関や高度医療機関に集中したり、新型コロナウイルス感染の疑いのある患者が一般の医療機関に殺到したりするのは好ましくないと説明。また、必ずしも対面診療を必要としない患者が、医療機関を受診することによってウイルスや細菌に感染するのは望ましくないとも指摘した。
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