厚生労働省の「医療等情報の連結推進に向けた被保険者番号活用の仕組みに関する検討会」は2日、これまでの議論をまとめた報告書を公表した。個人単位化された被保険者番号の履歴を活用した医療等情報の連結について、2021年度からの運用開始を目指すとした上で、その基本スキームや活用主体、管理・運営主体を明らかにしている。この報告書を踏まえて、関係の審議会などで具体的な仕組みの在り方を話し合う。【松村秀士】
報告書では、医療等情報の連結に向けた検討の経緯を冒頭に記載。医療等分野情報連携基盤検討会が18年8月にまとめた報告書で、医療等分野における識別子として、個人単位化される予定の被保険者番号履歴の提供を受けることができる仕組みの整備を目指すとの方向性が示されたことに加え、19年の通常国会で成立した健保法等一部改正法で、被保険者記号・番号の個人単位化やオンライン資格確認の導入などが盛り込まれたことから、「基盤検討会の報告書の内容の実現に向けた素地が整いつつある」としている。
(残り831字 / 全1265字)
この記事は有料会員限定です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
【関連記事】