厚生労働省は5日、3回目となる「高齢者の保健事業と介護予防の一体的な実施に関する有識者会議」を開催した。保健事業のフレイル(虚弱)予防と介護保険の介護予防を一体的に実施する「介護・フレイル予防」の枠組みを具体化するため、9月から有識者会議で話し合いを行っている。これまでの3回で発表された自治体の事例や関係団体の意見を基に、24日開催予定の4回目となる有識者会議で総合的な議論を行い、11月22日開催予定の5回目で取りまとめて、年内に社会保障審議会医療保険部会・介護保険部会へ報告する考えだ。【齋藤栄子】
5日の有識者会議では、前回の三重県津市、神奈川県大和市、滋賀県東近江市に続いて、静岡県と静岡県袋井市から事例発表が行われた。静岡県は健康寿命日本一を目指して2012年から「健康長寿プロジェクト」を推進している。県内の医療保険者約67万人(15年度)のデータを集めて、地域・保険者による健康課題の違いなどを分析している事例などを紹介した。
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