介護支援専門員(ケアマネジャー)と病院職員との連携促進が、来年春の診療・介護報酬の同時改定の論点となっている。退院後に介護サービスを要する患者が増えたためで、連携先が求める情報を迅速に伝える取り組みが互いに求められる。それを促すインセンティブなどの具体案を厚生労働省はまだ示していないが、情報提供のフローを明確化させる福井県の「退院支援ルール」にヒントがありそうだ。【佐藤貴彦】
■75歳以上の退院患者は1割が介護サービス利用
少子・高齢化が進むにつれ、退院後に介護サービスを要する患者が増えている。厚労省が3年ごとに行う「患者調査」によると、介護サービスを退院後に利用する患者の割合は調査のたびに高まり、直近の14年は3.9%だった=グラフ1=。患者の年齢が上がるほど割合が高く、75歳以上では9.2%を占めた=グラフ2=。
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