【一般社団法人FP&コミュニティ・カフェ代表 内藤眞弓】
■家計簿を付けただけで満足してない?
昔ながらの記入式家計簿(といっても種類は豊富ですが)、手軽で便利な家計簿アプリ、自分仕様の手作り家計簿など、やりくりの道具はいろいろ。でも、多くの人が記録付けだけに終わっているのは、あまりにももったいないと言わざるを得ません。
家計簿を付ける目的は、家計の“健康状態”のチェックと将来に向けて健全な家計を維持していくことの2つです。言いかえれば、お金に追いかけられるのではなく、必要なときに必要なだけのお金がすんなり用意できるよう、お金をコントロールするための手段が家計簿づけなのです。さらにその先には、私たち一人ひとりの望む暮らしを実現するという究極の目的があります。
今回は、望む暮らしの実現に向けた家計簿のつくり方、活用の仕方を見ていきます。どんぶり勘定とあくせく節約にサヨナラしましょう。
■家計簿を付ける前に「カンタン家計診断」
家計簿づくりに先立って、家計の健康状態をチェックしてみます。1年間を通して、「予算内で生活でき、かつ貯蓄ができている」人は“健康”、「予算内で生活できているが、貯蓄はできない」人は“要経過観察”、「予算内で生活できず、貯蓄を取り崩している」人は“要精密検査”です。
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次回配信は6月14日5:00の予定です
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