「地方の問題は、都会と全く異なる」
鳥取県西部の米子市にある錦海リハビリテーション病院(48床)の角田賢副院長は強調する。2016年度診療報酬改定で、急性期病院からの患者の流れが変わり、同院も変化を求められている。さらに、人口減に伴う患者数の頭打ちや、医療・介護の支え手の流出など、地方特有の課題も見えてくる。【大戸豊】
県の人口10万人当たり回復期リハ病床数は全国平均の約2倍で、老人保健施設などにも入所しやすい。患者にとっては良い環境も、高齢者人口が伸びない中、医療関係者にとって、ベッドが余るという懸念は消えない。
同院では、9割前半の稼働率を維持するものの、厳しい状況が続く。角田副院長は「冬は脳卒中患者で満床になっても、夏は厳しい。今年6月と7月は8割を切ってしまった」と振り返る。
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