厚生労働省は5日、社会保障審議会福祉部会福祉人材確保専門委員会に、介護人材の確保と質向上を目指した研修プログラムを導入することを提案した。質向上では、現場のチームケアのまとめ役などを担い、さらに専門的なケアも手掛ける「チームリーダー」を育成するため、介護福祉士を対象とした専門研修プログラムを導入するとしている。一方、人材確保では、介護の経験がない人でも現場で働きやすくするため、身体介護や生活援助などに関する必要最低限の基本知識や技術だけを教える入門研修を実施するとした。委員会では、いずれの導入についても異論は出なかった。同委員会では今後、それぞれの研修の概要などについて議論し、年内に一定の結論を得る方針。その結論に基づき来年度以降、研修の具体的な内容について検討が始まる見通しだ。【ただ正芳】
今後の高齢者の増加に伴い、介護サービスを利用する人のニーズはより複雑化し、多様化することが予想され、それに対応できる介護人材の質の向上も求められる。さらに厚労省が昨年6月に発表した推計によると、2025年までに新たに約38万人の介護人材を追加で確保する必要があるとされている。
こうした状況を踏まえ、厚労省は介護人材の確保と質の向上を目指した研修プログラムの導入を提案した。
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