介護福祉士や社会福祉士の資格を持ちながら、介護や福祉分野の仕事に就いていない「潜在有資格者」について、育児との両立が難しい勤務環境が就労の大きなネックとなっていることが、このほど公表された「社会福祉士・介護福祉士就労状況調査」の結果から明らかになった。これらの有資格者は女性の割合が高く、介護・福祉分野の人材不足を解消する上で、女性が働き続けられる環境づくりの重要性が改めて示された。【烏美紀子】
現在の就労状況=グラフ1=を見ると、「福祉・介護・医療分野の仕事をしている」のは介護福祉士が78.7%、社会福祉士が80.3%だった。違う分野の仕事をしている人は介護福祉士で6.5%、社会福祉士で8.8%いた。一方、「仕事をしていない」と答えたのは、介護福祉士14.8%、社会福祉士11.0%。この割合は12年に行った前回調査とほぼ同じだった。
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