近年、介護の現場でも「利用者のQOLや生きがい、楽しみ」が重視され、工夫を凝らしたレクリエーションが求められるようになってきた。その一方で、介護職員は順番に回ってくる「レク当番」に頭を悩ますということも-。BCC株式会社スマイル・プラスカンパニー(大阪市)は、民間資格「レクリエーション介護士」を中心とした事業で、この現場ニーズに応えている企業だ。介護保険外事業の開拓者たちを紹介するシリーズ「介護ビジネス新大陸」第6回は、「介護レクリエーション」に着目した同社の取り組みを紹介する。【烏美紀子】
介護関連企業によるサイト広告を収益源とすることで、会員登録すれば、塗り絵や脳トレ問題、体操といったレクリエーションに使える素材・ネタが無料でダウンロードできる仕組み。介護従事者らの口コミで人気が広まり、わずか2年ほどで会員数2万人を突破。現在は7万人を超える会員が利用している。
■サイトの成長が示したレクのニーズ
サイトの成長は、「介護の現場にレクリエーションのアイデアとノウハウが足りていない」ことの裏返しだ。「次第に会員さんから、『そもそもレクリエーションを教えてほしい』という声が、びっくりするほどたくさん寄せられるようになったんです」と同社の伊藤一彦社長。
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