【株式会社医療経営研究所 伝え方コンサルタント 佐藤健太】
皆さん、こんにちは!
伝え方コンサルタントの佐藤健太です。組織を引っ張っていく次世代リーダーの育成は、これからの病院経営における重要なテーマ。前回に引き続き、未熟なリーダーがかかりやすい”4つの病気”についてお伝えします。今回は3つ目の「ブラックホール病」です。
どれだけ高い地位に就いていたとしても、それだけで部下が付いてくるリーダーになれるかというと、もちろん答えは「NO」です。
以前、ある病院の研修会で、次世代のリーダーと期待される若手職員たちに「こんなリーダーにはなりたくない!」というテーマでディスカッションをしてもらいました。そのときに多く出た答えは、以下のようなものです。
【こんなリーダーにはなりたくない!】
・言うことや指示が頻繁に変わる
・強い者に弱く、弱い者には強い
・感情的で気分屋で、周りのスタッフが常に気を使う
・組織の失敗を部下のせいにする
・指導力、決断力がない
・言行不一致で、部下に指示することを自分が一番できていない
確かに、こんなリーダーの下では働きたくないですよね。既にお気付きだと思いますが、上の答えのほとんどは 「人間性」 に関することです。部下から信頼されるリーダーとは、地位や役職ではなく、普段の在り方によってつくられるものなのです。
皆さんは、 「il bello dorso」 という言葉をご存じですか?
これは、イタリア語で 「美しい・凛(りん)とした・毅然とした背中」 という意味の言葉で、ローマ帝国の帝王学の書物にも載っているそうです。良きリーダーとして部下に慕われたいのなら、まず自らリーダーにふさわしい背中を持ちなさいというわけです。皆さんは、リーダーにふさわしい背中を常日ごろから部下に見せられているでしょうか?
■人間には4つのタイプがある
私は、講師を務めるリーダー研修の場で、よく「人間の4つのタイプ」について話します。その4つのタイプとは、自燃人、他燃人、不燃人、消燃人です。
次回配信は7月29日5:00を予定しています
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