【株式会社MMオフィス代表取締役 工藤高、株式会社メディチュア代表取締役 渡辺優】
■理解するのが難しい「絵」と「数値」
2016年度の診療報酬改定では、DPC病院にCCPマトリックスのようなこれまでにない制度が導入されたことで、現場は多少不安を感じているという声を聞く。しかし新しい概念が用いられているが、結局はツリー図が巨大化しただけであり、請求方法等は従来通りと考えてよいだろう。ただし、脳梗塞の発症時期や生化学検査結果など、患者の重症度に関する情報を適切に反映させるには、これまで以上に診療情報管理士の役割が重要になったと言える。
16年度改定では、機能評価係数Ⅱは暫定調整係数からの置き換えにより、15年度から50%増えるはずだったが、実際には全体で21%しか増えなかった。ではこの21%では、どのような病院が評価されたのだろうか。機能評価係数Ⅱの増減率からその特徴を考えてみたい。
図 今回の改定により調整係数から機能評価係数Ⅱへの置き換えがさらに一段階進んだ
厚生労働省平成28年度診療報酬改定説明会資料(2016年3月4日版)より引用
次回配信は4月27日5:00を予定しています
(残り1910字 / 全2554字)
この記事は有料会員限定です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
【関連記事】