「ストレスチェック制度」の開始で、職場のメンタルヘルス対策に注目が集まる中、医療機関の勤務環境の改善に自治体も動き始めている。埼玉県では県の看護協会に委託し、今年度から「医療職の心の健康づくり支援事業」を開始。自身のケアを後回しにしがちな医療者に向けたセルフケア研修や管理職向けのラインケア研修などを各地で開き、医療機関の支援に乗り出した。【坂本朝子】
しかし、医療現場では、長時間労働や変則勤務をせざるを得ない事情もあり、医師や看護師不足の問題とも相まって、勤務環境の改善が一筋縄にはいかないのが実情だ。
そのような中、人口10万人に対する看護師も医師の数も47都道府県で一番少ない埼玉県が今年度から始めた研修の様子を取材した。
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