【社会医療法人生長会府中病院企画室室長補佐 奥村峰和】
今回は、自己完結型から地域完結型の医療へさらにシフトしていこうと、計画的に前方連携を強化した取り組みを紹介したい。
■訪問情報ツールとして「開業医カルテ」を作成
図1
前方連携を進めていくには、地域の広い範囲で信頼を得る必要がある。そこで鍵を握るのが、地域医療連携室である。
医療連携推進や医療機能分化に伴い、当院の地域医療連携室の役割も変化している。予約紹介に対応したり、コールセンターとして機能したりするだけでは十分ではない。患者の状態に合わせ、地域の急性期や回復期、療養、介護施設など機能を持つ施設間の連携を調整したり、医療従事者および地域住民への教育などの啓蒙活動のほか、広報機能も果たしたりする必要がある。地域医療機関のニーズにリアルタイムに応えるためにも、常に新しい情報に目を向けなければならない。
次回配信は5月28日5:00を予定しています
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